43rd SHIZUOKA  HOBBY SHOW 2004
Model Club Joint Exposition








続いて、Tさんの作品。

LTM1800 可動プロト1号機

使用キット:kibri #10912

この作品製作のきっかけも1枚の写真です。(STMというオランダの専門誌の表紙写真)
今まで最大吊り上げ荷重800トン〜1000トンというような大型クレーンを何台か作ってきましたが、構成違いや塗装違いというのではなく、国産プラモデル50周年の記念と展示作品として何か面白いことにトライしてみようということで思いついたのが「可動させること」です。
私が物心ついたころのプラモデル、特にSFモノ(サンダーバード)や車系ってゼンマイやモーターで走ったり動いたりするものが圧倒的に多かったのです。
そんな昔の模型たちの動く姿にわくわくしていた自分を思い出しつつ製作を開始しました。
「クレーンの模型で何を動かすか?」って考えた時、皆さんなら何でしょうか?
フックの巻上げ? ブームの起伏? 旋回? ブームの伸縮? アウトリガーの張り出し? いろいろ考えられますが、やはりブームの伸縮がメカ的に面白いのではないでしょうか?外からではメカニズムが見えないだけに余計興味をそそられます。
実機では油圧シリンダーにシーブとワイヤーを組み合わせて同時に2本または3本のブームの伸縮ができるように構成されています。
小スケールの模型では油圧シリンダーというわけにはいかないのでネジを使っています。
当初、大した負荷は掛からないものとタカをくくっていましたが、これが大きな間違い。ブーム間の摩擦や回転中心のずれによる抵抗が意外に大きく、この解決に相当悩みました。
結果的に部品の削りこみや精度出し、自在継ぎ手で抵抗を減らし最後には強力なトルクを持つ小型コアレスモーターのお世話になって何とか、「ブームが伸縮」するようになりました。ブーム伸縮以外にもジブの起伏、ブームの起伏も可能です。
ブーム伸縮に関しては負荷が安定せず動きが安定しない等、未熟な結果となりましたが、模型製作の楽しみ方の一つの提案として、また次作以降で更なる工夫と改良をするためのベースとして出展させていただきます。

ご本人コメント




いつも通りのTさんのカチッとした作品。




こういう塗装ってなかなか真似できないです。
メッキシリンダーって、妙にピカピカしてるし・・・




お〜窓が開いてる!
これは一種の流行りか?(笑)
フィギアがちゃんと仕事してるもんなぁ〜。




でね、普通に見てる分には
真面目に作ったkibriって感じなんですが・・・




作品紹介にもありますが、
この機体、電動で動くんです!!!

もう目が点でございました!




このブームが伸びるんだもんなぁ〜。




よ〜く見れば、怪しいモノがちらほら見えたりするんですが・・・(笑)




ブームが立ち上がっていく姿はもう鳥肌モンです。




まして1/87ですから・・・
メンバーへの来年への課題は可動させること?




エラい事になってまいりました。




可動。

新しいkibriの遊びのスタイル。
kibri社からも最近可動キットが出てたりしますよね。




う〜〜〜ん、かな〜り考えさせられました!


参った!!!















次は、ごん太さんの作品。

砂利採取

使用キット (1/87)
     kibri #11254 KIEBHERR HS 883 HD 120t吊 ドラグライン
     kibri #15204 FAUN Radloder F1310 1.9m3 ホィールローダー
     kibri #14067 MERCEDES-BENZ 2628 AK(6×6) 10t ダンプトラック
     busch #43002 トヨタ ランドクルーザー 国連 (改)

国内ではドラグラインを使った砂利採取が行われている所も少数ではありますがまだ存在します。同じ様に海外でもこの情景の様に、川や池から砂利の原料となる土砂を採取して、工場にて洗浄、選別してから建設材料として出荷されます。
本来はもっと広く、機種のマッチングももう少し考慮して作業している物を、この中にぎゅうぎゅう詰めに製作したのでちょっとちぐはぐになりました。

使用しているシーナリー類は、既製品も使用していますが、砂利は数種類の現物を洗浄や乾燥させた後、「ふるい」でスケールに合う様に選別し使用しています。
原料名 石灰砕石、砕石 C25、山砂、


ご本人コメント





私、今回個人的に一番はまったこの作品。
土いじり系とクレーンの見事なまでの融合。




ごん太さんのお得意の分野、爆発!です。




しっかり、さりげない脇役。




こういうアイデアって最高だもんなぁ〜!。




この土砂も一体成型。
もちろん土砂だけ脱着可能!




おっと、しっかりナベさんシーブ装着。
一切の手抜き無しですね。(笑)




んで、塗装は?といえば、、、

これで缶スプですぞ!
鼻血出してひっくり返りそうです。(爆)
汚し具合もいい雰囲気を生み出し・・・




本物を使用した素材感は、これまた最高です!




展示前の打ち合わせ段階で判明した作品サイズから、
あ、ジオラマだな!というのは感じておりました。
しかしここまで完成度を高めているとは・・・
ジオラマベース枠まで自作ですよ。




フィギアが少ないのにコンパクトにまとめられたそのスペースが
なんだか凄く生き生きしてるんです。
緻密なこだわりが随所に感じられるこの作品、
私は鳥肌が立ちました。




もちろんお子様への人気度No.1!!!
その右手が何度伸びてきたことか・・・(笑)














いやぁ〜、今回もいいもの見させていただきました!

年々ハードルが高くなっていく感がありますが、
来年はどうなることやら。

ここまで刺激いただいたなら・・・

なんか突拍子も無いこと・・・
考えねばならんですね。