今年で3回目となった私の出展。
だんだん要領も飲み込めて、
いろんなことを楽しめるようになってきました。
最初の頃は恥かしく思っておりましたが、
自分の作品を指差されることを嬉しく思えるようになりました。
今回の私の作品、TBMを主体としたジオラマ。
もうお気づきでしょう、力が入ったのは
言うまでもなくクレーンよりTBMの方。
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ホビーショーに向けて製作を開始した昨年11月、、、
当初はTBMとは全くの別素材、
どちらかが行き詰まった時用に
2作品の並行製作を開始しました。
しかし、どちらの作品もどうもピンと来ないし意欲も沸かない。
そんな状態の12月、
夕暮れ時の雨の中、仕事中の私の車の前を走る1台のトラック。
何積んでんだろ?
ややっ!
これはTBM!!!
こ、これだっ!
それからは必死に資料を集めて・・・
しかし、、、
展示にあたり大きな不安がありました。
“こんなもの、一体誰が見るんだろう・・・?”
過去の経験より、一般の見学者様に明らかに人気なのは、
“正体がはっきりしている物、より生活に身近なもの。”
こんな得体の知れない地中の物体に誰が反応するだろう・・・
自身のHP用素材ならともかく
あくまでホビーショー展示に的を絞った作品とは
明らかに方向性が違うのでは・・・
そういう意味では、同じ地下がテーマでも、
Tさんの地下鉄の方がはるかに理にかなってます。
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恐る恐るの展示となった今年も、
たくさんの方々にお越し頂きました。
そして来場者様の多くの視線は予想通りに
カラフルな車両や電車、
そして高く聳え立つクレーンに注がれるのでした。
が、しかし・・・
事は突然にやってきたのでした。
ちょうどお向かいのブースの方が近づいてこられ・・・
「これ凄いですよね〜。」
へ!
ぼぉ〜っと構えていた私は
突然のことに声が出ませんでした。
「いやぁ〜、向こうから見てたんですが、
私、コレの設計の仕事してまして・・・」
へ!
ええええええぇ〜〜〜〜っ!
なんですと!
ちょ、直球じゃないですかっ!
「良く出来てますよね〜。
会社の上司に見せたいんで
写真撮ってもいいですか?」
どうぞどうぞ!と、、、
いやぁ〜、びっくりしました。
私の作ったTBMに反応してくださる方がいらっしゃった!
感激しました〜♪
そして、もう一撃。。。
毎年来られる実際にクレーンオペをされてたご年配の方。
今年もお見えになられ、私の作品の前で、
「懐かしいなぁ〜。」
と感慨深くご覧になられてます。
お話を伺うと、、、
若かりし頃、とある地下鉄工事で
地下へのTBM搬入を、
まさしくその手でクレーンを操り行われたそうです。
「ほんとこのシーンそっくりだったんです。
いやぁ〜、懐かしい!」
私の作品にじっくり見入ってらっしゃるそのお姿を拝見して
私は胸にこみ上げて来るものを感じました。
私の作品がこの方の心に響いている、と。
初めてATELIER357みなさんの展示を見た4年前に思ったこと
少しでもいい、人の心を動かせる模型を作りたい。
この思い、ちょっぴりですが叶えられたのかな、
と思い感慨無量でありました。
作るのは1/87の小さな小さな世界ですが、
それでも伝わるものはあるものです。
ひしひしと感じさせられました。
また、この不思議な感覚が次回への力となるのでしょう。
自分の思いを込められる模型作り・・・
難しいですが到達したい夢ですね。
今回もまた多くのことを感じ、学びました。
なかなか一人では実現が難しいことです。
ホビーショー自体を運営くださるみなさん、
私に出展の大きなチャンスを下さったATELIER357のみなさん、
そして毎年、遠路はるばる静岡の地に脚をお運びくださる多くのお客様。
どれが欠けても成し得ません。
お世話になった皆様方に心より御礼申し上げます。
本当にありがとうございました!