MB Actros with Nooteboom trailer



今回は、日本じゃマイナーな車両です。
SPMTのひとつです、その名を "Kamag"
Sarens が多数所有しています。



カラーはもちろん Sarens カラーです。
コンクリート製鉄道橋の運搬といったところでしょうか。




今回は、Kamag 2 ユニットでの作業です。
Kamag はリモコンで操作されます。
サ〜レンズ君、大忙しです。
子供の頃、タミヤの1/25リモコン戦車の後を付いて、家中を歩き回った自分を思い出しました。
後ろから。
各ユニットには、接続用のアタッチメントが付いています。
このダブルタイヤのタイプ、Sarens では少し前にはよく使われていましたが、
現在では、それぞれのタイヤがシングルで車幅の狭い Kamag が主流となっています。

モデルは、トレーラー部分が10568-3からの改造、パワーパック他は自作です。
ベースとなったSCHEURLEのトレーラー、トラクターの後ろに繋ぐには
どうも雰囲気が嫌いで、工房にいっぱい余っているのです。


こちらがパワーユニット付きの1号機。
パワーユニットから自走及び車輪のステア、荷台のリフトのための油圧をホースを通じて供給します。
パワーユニットは、傾斜地などを走行する際のアプローチアングルを稼ぐため油圧でチルトできます。


こちらが2号機。
パワーユニットは付いていません。
車輪のステア、荷台のリフトのための油圧を発生するエンジンのみが付いてます。
よって、2号機は自走できません。
積み荷を降ろした後は、1号機とポールで連結、1号機に引かれて(押されて)の走行となります。




モジュールトレーラーの魅力といえば、その走行形体でしょう。
これは、通常の旋回。
そして、カニ歩き。
最後は、信地旋回。
位置を変えずにその場でくるくる回ります。




そしてこの Kamag 、ユニットを多数連結することが可能です。
まずは、並列に。
そして直列に。
Kamagは、合計100台までの連結が可能です。
ひとつひとつのユニットは特注で、車軸の数は決まっていませんが、大抵、4軸〜6軸。
各ユニットにデーターラインを接続することにより、すべてのユニットをシンクロしてコントロールできます。
数十台を接続する場合は、積載重量に応じてパワーユニットを増設します。





如何でしたでしょうか?
あまり馴染みのない車両かもしれませんが、重量物の運搬には欠かせないものです。
特に、現場への進入路が狭かったり工場構内などで十分なスペースが無く、
大型のトレーラーが入れない場合などに多く活躍しているようです。
また、リアクターなどの超重量物の運搬にはまず欠かせませんね。